島根県知事宛て「原子力災害避難計画と新型コロナウイルス感染防止対策に関する質問及び意見交換」の要請と意見交換会

2020-10-22

当県民連絡会及び中国地区6団体では共同で、島根県知事宛に「原子力災害避難計画と新型コロナウイルス感染防止対策に関する質問及び意見交換の要請」を公開提出しました。
質問項目は次の通りで、文書による回答と9月末までの意見交換を求めていました。
昨日10月21日に意見交換会の場をもち、この場で島根県から提出していた質問への回答を得ました、
1. UPZ圏内住民が求められる屋内退避について
2. バスを使った避難行動における感染防止対策について
3. 避難所について
4. 医療機関における入院患者の避難について
5. 現行の「広域避難計画」の抜本的見直しについて
提出した要請文書はこちら
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◆意見交換会(10月21日)
受け取った回答文書はこちら
◇報道記事
 コロナ下の避難計画議論~脱原発団体と県が意見交換~ 朝日(2020.10.22)
◇意見交換会概要
以前、コロナウイルス感染防止対策を取り込んだ対策については、国・県・市の協議会において作業部会を設け、今年秋ごろをめどに方向性を示し、年内に結論を出すとしていましたが、今日の段階で協議は続き、広島や岡山との協議も継続している段階で、取りまとめのめども立っていないのが実態でした。
なお、この10月の原子力防災訓練では、先行的に現時点で出来る(簡単な)事項については、取り込んでいるとのことでした(その結果を今後の避難計画に反映)。
≪気になったポイント≫
①バス乗車の際は、定員を2分の1にすることを示していました。感染対策として、この乗車率は良いのですが、中国五県のバス協会との協定では、MAX6000台を確保(登録)しているとのことです。しかし、これはその時にならなければ、実際にどれだけ確実に確保できるかは全く不明です。運転手の確保も不明なままです。定員を2分の1にすれば、なおさら必要台数の確保は心もとないのが実態です。このように指摘すると、県から返ってくるのは「繰り返し往復する」との説明です。参加者からは「そんなことは待っていられない!」と怒りの声が出ました。(対象運転手のコロナ感染や濃厚接触の可能性も考慮する必要があります)
②避難所スペースについても、島根県は「現状で15000人分の余裕がある」といいます。しかし、一人いくらのスペースかと聞くと、「2㎡」と言います。福井県が行った避難訓練では、2mの通路と1人4㎡のスペースを取ると、400人が定員のホールは約30人で一杯だったことを伝え、確実に足りないと指摘しておきました。これに対して、島根県は、どれだけ足りないのか試算はできていないと言います。
③「岡山、広島との避難計画に関する協定の改正は考えていない」との回答です。これには、避難計画は、根本的な見直しが必要であり、2号機の審査は終盤を迎えているが、住民が納得できる程度の計画を示すことができなければ、再稼働の判断はしてはならないことを強く申し入れておきました。
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≪合わせて再度申し入れた事項≫
コロナ対策以前の事項ですが、約2~3年前から申し入れている(問い合わせている)次のような事項についても口頭ですが再度申し入れを行い、定期的なこのような場(意見交換)を持つように依頼しました(避難に係る事項中心)。
①島根原発再稼働・稼働を同意する場合に足ると考え得る避難対策の水準(内容)の提示
 ※例えば、避難経路にある全橋梁で実施しておく耐震レベル
②避難時点での風向きによる避難先の変更に係る避難対策と広報
 ※避難先は固定出来ない
③重大事故発生から直ちに避難開始しないといけないケースの避難対策と広報
④一時避難後の生活や帰還・補償に係る広報
 ※一時避難は受け入れ自治体側対応は1週間程度のみ、その後は送り出し自治体の
  対応・責任
⑤周辺自治体における立地自治体と同等な安全協定締結見直しへの島根県の関与
 ※7/13に意見交換会実施済みだが県の対応回答がすこぶる弱かったため
◇関連して
松江市では、最近、今年の原子力防災訓練についての広報チラシ全戸配布と新聞折り込みチラシの2種を広報しています。その電子ファイルを入手したいと考えましたが松江市HPを探しても見当たりません。そこで松江市の原子力安全対策課に問い合わせしましたが、まだ載せてないとのこと(明確な掲載予定も聞けませんでした)。そこで、今日中に載せるようにと依頼し、了承されました。(こんな悠長な対応でいいんですかねー)
 ・松江市からのお知らせ「松江市原子力防災訓練を実施します」
 ・同上「松江市原子力防災訓練」
以上